2005年12月22日 通販新聞 第1059号(2005年12月22日号) に掲載されました
ネット通販の研究集団
1995年に会社を設立。当時、インターネットは最先端技術の一つに過ぎなかった。ペンシル(本社・福岡市中央区、覚田義明社長)は時代に先駆け独自ドメインのレンタルサーバーをネットで売り出し、事業の足場を固める。同時にネット通販のノウハウを蓄積、新しいサービスを次々に打ち出していった。
同じ福岡に本拠を置く明太子のふくやは、当時ネット販売で半年間に数個しか売れなかった。この窮状を打破するため、ペンシルはまず、インターネットで明太子の市場調査を実施。5万人のデータを収集する。その結果を基にホームページを再構築、効果は完成直後に表れ、1ヶ月に1万個売れることを実証して見せた。
キューサイやJIMOSなどについても通販の成功を陰から支えた。
「軸足は基礎研究開発に置いています」。企業として11年の歴史を持つが、覚田社長は今でも「研究者集団」を標榜する。営業企画という肩書きの社員はいるが、彼らは企業のサイトをプロデュースする立場。企業を回って仕事を取ってくる本当の意味での営業はいない。定期的に開くセミナーと評判でコンサルティングの実績を重ねた。
検索エンジン最適化(SEO)の分野でも売れるための研究が続く。03年からはリクルートと共同で「次世代SEO(Search Experience Optimization)=検索体験最適化」の研究に取り組み、成果を自社やリクルートのサイトに反映させている。
社員は現在50人。04年の売上高は4億1千万円。今期は5億3千万円を見込む。現在のコンサルティング、SEOサービスはオムロン、JIMOS、月星化成、楽天KCなど。(現在、ふくや、キューサイとのコンサル契約は終了している)